5/17(水) ドラッグストアの達人   温めるのか? 冷やすのか?

患者さんに、よく聞かれることがあります。例えば、肩に痛みがあって、来院された場合

「肩は、温めたほうがいいんですか?それとも冷やしたほうが・・・?」

明らかに、腫れがある場合は、皮下出血もおこしているし、熱もあるのでこれは、冷やすべきだと誰もが思うでしょう。教科書的には、炎症をおこした72時間(3日間)は、冷やすこととされています。また、表面上に腫れのない場合でも、運動後などに、痛みがおきている場合は、炎症が起きていると判断し、冷やすべきでしょう(野球選手が肩を冷やしながらインタビューを受けたりしていますよね!)

格闘技の選手は、毎日が打撲の連続で温める、冷やすの判断が難しいものがあります。しいていうなら、練習前は、温めて、練習後は冷やす。というのを基本に、痛めた時は1日中冷やし、(10分〜15分)、炎症が落ち着いたら積極的に温めるという感じでしょうか・・・ (使わないのが一番治りが早い)


結局、温めるのか、冷やすのかは、患者さん自身ではなかなか、判断しずらいでしょうし、帰宅後何をしたかでも変りやすいと思います。どうやって伝えたらいいだろうか?約10年前この仕事を始めたばかりのボクのちょっとした悩みでした。そんな時、仕事の帰り道に商店街のドラッグストアで達人に出会ったのです。ボクがふらりと入った店内で、その店員さんは、満面の笑顔でひとりひとりお客様が購入された薬、健康食品などのワンポイント・アドバイスをしてくれるのです。簡潔、明確でなおかつ”立場”もわきまえて。お客様もニコニコして帰っていっていました。まさに「ドラッグストアの達人」です。

シップを買ったお客様が達人にこう問いかけました。

「なんとなく背中がつらいんだけど、温めたらいい?それとも冷やしたら?」

あっ ここでもか・・・ そう思っていると、達人が間髪いれず答えました。

「熱いお風呂に入って痛みが増すようなら、冷やしてください。逆に気持ちよく感じるようなら、温めてくださ〜い。人間の体は基本的に温めたほうが、絶対いいですから。」

お客さんも、納得。ボクは感心です。

勉強しはじめたばかりの頃は、難しい説明にこだわりすぎて、結局うまく伝えられてなかったのだと思います。本当の意味で理解もできていないので、相手の心にもひびくはずがありません。

単に温めるか、冷やすか?だけでなくその人にとってわかりやすい感覚や言葉で伝えられるように。そんなことをテーマに日々取り組んでおります。あの約10年前のドラッグストアの達人のように。。。
                        
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